教えるのはこの私


徳重 安枝(Yasue Tokushige)

管理栄養士
1971年生まれ

管理栄養士。杉並区学校栄養士、プロスポーツ選手や肥満患者への栄養指導、管理栄養士国家試験講座の講師、フードライターなどを経験し、現在は「Clad-Kitchen」を主宰。料理教室の講師、執筆、講演などを行う。長女の出産を機に親子向けの食の教室「ベジスタ」を立ち上げた。

Information

酸化した油・脂・あぶら

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アーモンドが殻付きで売られているとは・・・。

私はナッツ類に興味がないため
ひょっとすると簡単に手に入る物なのかもしれませんが
とても新鮮で衝撃的でした。

殻付きだから、アーモンドの実が直接空気に触れていない、
つまりアーモンドに含まれるの脂の酸化が進んでいないというわけです。

酸化した脂・油の味の悪さといったら
なんとも表現に困ります。
口に入れた途端、うぅ~っときて・・・。
味が悪いというよりは思わず吐き出したくなるよな
気分が悪くなりそうな感覚。

何度も繰り返し使った揚げ油や
長い間保存していたゴマ(特にすりゴマ)、
古米臭などもそう。
美味しくないですよね。

話は変わって、LDLコレステロール、通称「悪玉コレステロール」について。
かわいそうなことに、
LDLそのものは決して悪い奴ではなくて
それなりに体に必要とされるコレステロールなのに
悪玉呼ばわりされています。

悪玉として悪さを発揮するのは血液中で"活性酸素"と結びついた時。
その活性酸素というのは、
睡眠不足、ストレス、排気ガス、喫煙などのほかに
この酸化した油によっても増えるのです。

活性酸素と結び付いた悪玉コレステロールは
動脈硬化を引き起こすため、
「脳卒中」や「心筋梗塞」へと発展する可能性が高くなります。

酸化した油・脂は、味が悪いだけでなく
体にも悪いというわけです。

話はアーモンドに戻りますが、
一般的にどうしてわざわざ殻を外して
むきだしで売られているのだろう
というのが疑問。
味だって落ちるし、油が酸化して体に悪いし、手間はかかるし・・・。
妙なことですね。

お菓子作りなんかで大量に使う人にとっては
剥くのが大変だから
その点はありがたいのか。。。