教えるのはこの私


徳重 安枝(Yasue Tokushige)

管理栄養士
1971年生まれ

管理栄養士。杉並区学校栄養士、プロスポーツ選手や肥満患者への栄養指導、管理栄養士国家試験講座の講師、フードライターなどを経験し、現在は「Clad-Kitchen」を主宰。料理教室の講師、執筆、講演などを行う。長女の出産を機に親子向けの食の教室「ベジスタ」を立ち上げた。

Information

0歳からのクッキング⑧ ~2歳ごろ(3)~ 料理で知育


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子育てママは大忙し。
おそうじして洗濯して3食作って、その間に子どもをお散歩に連れだし、お昼寝させて、オムツやトイレの世話をして。。。
あっという間に一日が終わってしまうという毎日。

子どもが2歳をすぎて、そろそろ色や形、物の名前や数字を教えるころかしら。。。
と思っても、気がつけば1日が終わってしまうのですからなかなか思うように子どもの相手をしてあげることができません。
そして、ママが料理をしている間は、すぐその横で「あそぼーよー、あそぼーよー。」と "構ってちょうだい" モードが全開。

特にそんなママに、お子さんと一緒にお料理をすることをお勧めしています。
忙しいときに一緒にお料理なんてとんでもない(そんな余裕はない)と思われがちですが、だからこそ一緒にやってみてもらいたいのです。

どんな料理でも構いません。
例えばかぼちゃの煮物。 だし汁や調味料を加える前に少し子どもに遊ばせてみましょう。

一口大に切ったかぼちゃを鍋の中に無造作に放りこんで 「みどり(皮目が上を向いているもの)はどれかな?」「きいろをうえに向けてね。」 と色を覚えさせたり、指先を使わせたり、「一個ちょうだい。」 「全部でいくつある?」 と数を教えさせたりと、その子の年齢やそのときにできることのレベルに合わせて質問をしてみます。
ドリルをいっしょにやる暇がなくても、キッチンでママ仕事をしながら子どもは色や数に慣れ親しんできます。 ある方の言葉をお借りすると、まさに「料理は知育」ですね。

ありがたいことに、子どもはひとつひとつの作業にいちいち時間がかかるので、その間にママはママの作業をどんどん進められます。一緒にお料理をしているほうが子どもが静かで、返ってストレスが少ないかもしれません。

ぜひ今日からでも始めてみてください。

(モデル:2歳0カ月)