教えるのはこの私


徳重 安枝(Yasue Tokushige)

管理栄養士
1971年生まれ

管理栄養士。杉並区学校栄養士、プロスポーツ選手や肥満患者への栄養指導、管理栄養士国家試験講座の講師、フードライターなどを経験し、現在は「Clad-Kitchen」を主宰。料理教室の講師、執筆、講演などを行う。長女の出産を機に親子向けの食の教室「ベジスタ」を立ち上げた。

Information

離乳食講座


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先日、「離乳食の進め方」と「食物アレルギー」についてのご相談を受けました。
お越しくださったのは生後7カ月の赤ちゃんとそのパパとママ。
ママのご家族に食物アレルギーを持つ方がいらっしゃるとのことでしたので、我が子もそのうち食物アレルギーを持つことになるのではないかとご心配とのこと。

関心したのは、最近では食物アレルギーの予防を目的に離乳食の開始(母子手帳によると生後5ヵ月~6カ月)を敢えて遅らせていらっしゃるママが多い中、それを心配しながらもきちんと離乳食を進められていたこと。

このような、離乳食の開始が早いと食物アレルギーになりやすいといった、正しいかどうか分からない新しい情報が飛び交う中、離乳食を進めるのはとても勇気のいることです。

驚いたことに、食物アレルギーの予防に限らず、食事指導や栄養指導にも "はやり" (と言ってよいのかどうか分かりませんが)のようなものが存在しています。

例えば、妊婦の栄養・食事管理。
ほんの数年前までは「小さく産んで大きく育てる」という考え方が主流で、妊婦の体重制限が非常に厳しい傾向にありました。
いまでは、そのような栄養管理のもとで生まれた子供は生活習慣病の発症のリスクが高くなると言われて、厳しい食事制限は強いられなくなってきました。

新しい情報に耳を傾けることも大切ですが、それに流されすぎない楽しい食生活を送りたいものですね。